「あたしがね、さっき“あたし達”って言ったのは…ユ イも含まれてんだよ。何もかも終わらせて、あの3人に昔のように笑って欲しい。あたしも、あのジジイもそれを望んでる。ただ 、それだけ…」


 ミサトの言葉を聞いて、インホアの目から涙が溢れる。


「――…私も…見たいわ…」

「だったら、あんたが今何をすべきか、答えは一つ。でしょ?」


 ミサトはそう言って、軽くウインクする。

 インホアは 、きびすを返すと走り出した。

 ツァンダオはそれを見て、インホアに向かってナイフを構える。

 だがミサトは素早くツァンダオの前に立ちふさがった。


「あんたの相手は、あ・た・し。復讐するんじゃなかったのかな?」


 怒りに顔を歪めるツァンダオ。

 真っすぐに、ミサトは銃を持ち上げる。

 そして、瞬きもせず標的を見据え、引き金を引いた。