「少しでも効率のいいやり方を提示してるだけだよ」

「……了解」


 レンは肩をすくめる。

 刻一刻と、外には暗闇が押し寄せてきていた。

 3人は喫茶店を出て、エアポートの外で、向かい合う。


「――…じゃ」


 ミサトは、エイジとレンを見た。

 お互いに、言葉は少ない。

 だが、やるべきことは、分かっている。


「行きますか」


 そう言って、ミサトは歩き出した。

 それを見送り、エイジとレンもミサトとは反対の方向に歩き出す。