「オヤジ…」

「空港の連中なら、俺たちが片付けておいたよ」


 ヤキトリ屋の店主だった。


「連中は…予想してたかも知れないが、ロンの部下たちだ。そのうちの一人を問い詰めたんだが…どうやらユイが捕まったらしい」


 店主の言葉に、3人の表情が強張る。


「もう搭乗手続きは済んだ。このまま、飛行機に乗れ」

「わかった。ありがと」


 走りかけて、ミサトは店主を振り返る。


「――…答え、出たから」

「そうか」


 店主はそう言って笑った。

 ミサトも微かに笑い返すと、搭乗ゲートへ向かって走り出した。