「着替えも済んだことだし、空港に向かうか」


 レンは言った。

 うん、とミサトは頷く。


「1分でも早く飛行機に乗りたいよ。早くユイと合流したい」

「それからどうするんだ?」

「全て、終わらせる」

「………」


 そう言ってにやりと笑うミサトの表情に、レンは一瞬、息を飲む。

 間違いなく、今のミサトは“確信”している。

 まるで 、完璧な答えを知っているかのようだった。

 昨日のミサトとは、全然違う。


「エイジー、あんまり離れると迷子になるよー!!」


 そんなレンの心中も知らずに、ミサトは前方を行くエイジに声をかけ、追い掛けていく。


「…ったく」


 子供か、とレンは苦笑する。