「んなのでいいのか?」

「さぁな…そうなんだろ」


 ヤキトリ屋のオヤジは軽く笑うと、ミサトの方に向き直った。


「ま、ホン・チャンヤーなんて組織、俺は知らんがね。この店によく来ていた、常連の変な爺さんの話をしようか…」


 ミサトは、ごくりと喉を鳴らした。