「翔怜、大丈夫っ…?」


「あぁ」



翔怜の足からは、
真っ赤な血が流れる。


「ワザとだ。」

「あいつらワザと…っ」


そんなはずない。


言いかけて、やめた。


「時雨、お前は試合に戻れ」

「でも…」


「愁夜が同じ目に会うかもしれねぇ」


愁夜まで…!?


私は、
分かったと言って保建室を出た。