みんな疲れていて、
最終的に誰もしゃべらなくなった。




私は、みんなの最後尾を
ボーっと付いて行った。



「あれ…?」




気付けば、前に人は誰もいなかった。



「翔怜ー!!」


叫んでも、
ざわざわと風の音にかき消された。




どうしようっ…



がさっ。



向こうで、何か動いた。