そして、当日。 バスでは、愁夜が隣。 「時雨、音楽聴くか?」 普通に Iポット持ってきてるし… なぜだろう。 愁夜といると、 いつも心臓が異常に速く動いてる。 …気がする。 ヘッドフォンを耳に当て、 目を閉じる愁夜をそっと見た。 愁夜って、第一印象「優しい」だけど、 今こうしてみると、 翔怜に負けないくらい 綺麗な顔立ちをしている。 愁夜が不意に目をあけた。