くじ引きで、
翔怜と、愛ちゃんと愁夜と
同じ活動班になった。
「あ~、何で山奥なんて
行かなきゃいけねぇんだ」
愁夜が愚痴をこぼす。
「?親父に頼んで沖縄にしてもらうか」
あっさりと凄い事を言う翔怜。
「いいよ。めんどくさい。」
愛ちゃんが軽く流して、
山登りのためのマップを開いた。
いきたくねぇ、そう呟いた愁夜。
「行かなきゃいいんじゃない?」
愛ちゃんが言った。
「…あ?」
どうやらこの二人は、仲が悪いらしい。
「とりあえず、通る道だけ確認しとこう」
私は、重苦しい空気の中、
みんなを促した。



