「時雨え

   今日、一緒に帰ろうぜ



               翔怜」


まるで、小学生のような字だった。

間違えてるし…



私は、クスリと笑った。



「なになにぃ~?」

「秘密ぅ」


気付かなかったよ。
はしゃぐ私たちを、
そんな切ない目で見ていたなんて…