「れ…時雨っ!!」

「へっ…あっ!なに!?」



どうやら、ずっと呼ばれていたらしい。




「もー。どうしたの?」

「べつにっ」


「そんなことよりさぁ、これ」




渡されたのは、小さな紙切れ。



「何、これ」

「時雨宛てに回ってきたんだけど…」



私は、紙切れを開いた。