雨にうたれて。

休み時間や、移動教室は

いつも三人だった。

「時雨ー」

英語の授業中、愁夜が後ろを向いた。

愁夜とは、あの日以来仲良くなった。

「なに?」

「俺さぁ…」

「うるっせぇ」

愁夜を遮ったのは、翔怜。

「今まで寝てたくせに、なんだよ」

私が言うと、翔怜は私を睨みつけた。