運命桜―あなたに会えた春―

「芭瑠?どうしたの?」

「あ、桜子様。桜子様はこの事件をご存知で?」

「事件?」


「ある巨大組織が殺人を繰り返してる事件です。今日また起こったんです」

「巨大組織……?」

「はい。詳しくは分かりませんが……。旦那様にお訊きになっては?」

「そうだね。じゃあ、後で訊いてみる」


実は私のお父さんは、警察長官。

警察の中でも一番偉い地位に立っていたりする。

でもって、色んな事件を取り締まっている。