運命桜―あなたに会えた春―

この明治の世を、時代を、何の悔いもなく幸せに生きているということ。

部屋に戻ると芭瑠が居て、

「あら……またこんな事件を起こして……本当、今のこの世は危険ね」

(………?)

あたしの部屋にあるラジオを聞きながら、何やらブツブツと呟いている。