運命桜―あなたに会えた春―

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「はぁ……はぁ……」


……見つかってないよね?

一応、芭瑠には置き手紙で伝えてきたけど……大丈夫だろうか。

だんだん不安になってきた。


初めての街……楽しみ。


(ってか……ウチって街からどれだけ離れてるのよ……)

嘆きつつ走る。


ふわり………


突然、大量の桜の花びらが目の前を舞い始めた。




――――桜散リユク木ノ下デ。