「―――桜子様、どうかお止め下さいまし!!」 後ろから、メイド兼教育係の芭瑠(はる)が追いかけてくる。 でも私は、当然無視。 「桜子様!!」 「だって!!」 私、芭瑠の前に立ちふさがる。 「毎日毎日外に出るのを止めて!!ちょっとは出たっていいじゃない!!」 「そうは言われましても……旦那様の御命令ですので」 ……出たよ、お父さん。