「…え……芭瑠?」


―――――朝。起きたら居るはずの芭瑠の姿が、なかった。

「芭瑠!!どうしたの!!?」慌てて芭瑠の部屋に駆け込むと。


「ゴホゴホッ……さ、桜子様ぁ~………」

………そんな死にそうな声で訴えないで。

彼女は、布団に横たわっていた。