「ここが俺がいつも通ってるジムだ」

……目の前にはいかにも有名人が行ってそうなジムが一つ。

「おっきいジムですね……」

私みたいな庶民が来て良いところじゃないんじゃ…

「お前はもう庶民ではない。れっきとした有名人だ」

………え

「心が読めるんですか!?」

いま、言ってなかったよね…

「違う。顔に全部でてんだ」

「楽さんってやっぱり人間観察が好きなんですか?」

なんか、わかってそうだし

「まあな…この世界にいれば人間観察は必要だ」

「そうなんですか?」

「フッ……そうだ」

……じゃあ、私も人間観察してみようかな。