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目が覚めたら全部夢だった。



上手い表現だと思う。


気持ちの良い朝日が差してる朝をいつもと同じと思えた。

――――腕を見るまでは


手形がくっきりついた両腕

部屋を見渡し蓮司を探す


玄関に蓮司の靴が無いことを確認して鍵を締めた。




ベッドに座り込んで考える

初めての喪失。――――こんな形で


血さえも付いてないシーツに普通に歩けた体が余計に悲しかった。






結局、次の日―――土曜日も日曜日も蓮司は来なかった。

静かな週末をただ泣いて過ごすだけ