「黒龍<コクリュウ>が何の用だ?」

低い声で光が喋る。
はじめて聞く、怖い声――

でも、そんな事も気にならない。



『黒龍―――』



「鈴。一緒に来い」

「喧嘩売ってんのか?」

「………鈴。何でお前は紅燕に居る?何で、また暴走族に関わる?」


カズが目を細めて問う。

………また?


「どう……ゆう…事………?」

「………鈴?」

カズの顔が曇った


「鈴!こいつ等に構うな」

肩口から覗いていた私を光がまた遮った