土曜日、遂に来た暴走の日

あかりさんが言ってた様に私は参加だった。
………もちろん強制で



倉庫には沢山の人が居る。
紅燕は私が思ってるよりずっと大きな族だった


もう一つ知った事がある。

それは、私が姫と呼ばれてる事


私は蓮司の彼女じゃない。



だから倉庫では下にあまり行きたくなかった。
皆を騙しているようで…




翔太が言うには今回の暴走はまだ小さいらしい。
幾つかの傘下も今回は参加を自粛させたとか…


難しい話に難しい人間関係



何で私は土曜日にまで紅燕に来てるんだろう……
話せる人も、居場所もない。

ただ遠い世界を眺めているだけ


『私の存在って―――』