紅蓮の姫


離れて行った蓮司に続き同じベッドに腰掛けた。



夜景が見えなくなって残念ではある。

でも、後ろから抱き締められてる今が最高に幸せで

「もう勝手にどっか行くな」

蓮司が好きで


「俺から離れて行くな」

好きで好きで大好きで


「ずっと傍に居ろ」

離れたくないんだ。


「うん。離れない。傍に居る」

後ろを振り返り、また私から抱き締めた。


蓮司みたいに力は強くないけど、私の出せる限りの力でしっかりと