紅蓮の姫

「景色が好きなのか?」

「え?」

「前も観覧車で固まっただろ」

固まったって……


でも、夜景は好き。

世の女の子は皆好きだと思うけど…好き。だって綺麗じゃん

預けていた体を少し離し、もう一度外へと目を向ける。


「うん。好き。こんなに素敵な夜景見せてくれてありがと」

「そっか」

優しい目を向ける蓮司に、少し恥ずかしくなるほど…


「そ、そういえば…良く知ってたねココ」

テレビでも雑誌でも見たことないと思う。


これだけの夜景だ。

はっきり言って、ひいき無しにココ程綺麗な夜景を見た事無い。