さっき外で別れたきり。

しばらくの時間の間に機嫌の悪さも無くなってる様で


機嫌は悪くない。

でも、らしくない。




「抜けるぞ。付き合え」


はっきりと。きっぱりと。

らしく無いのは気のせい?



って……え?

「抜ける?」

「あぁ。行くぞ」



辺りは私達に気付かない程騒がしくて。

そんな光景を最後に見渡し、後を追った。


いつもみたいに腕を引っ張られてなくて

でも、いつもみたいに行き先は知らない


それでも、行く。












そんな2人の姿を見ていた。

樹も祐も翔太も光も…


「いってらっしゃい」