紅蓮の姫

光を見付けるのは簡単だった。

緑の原色を探したら、やっぱり隣に居た。




「光っ……隣、良い?」

「………」

「鈴さん、座ってて下さい。飲み物取ってきます。オレンジで良いっすよね」

応えない光の変わりに緑の原色―――の頭をした純が席を譲ってくれ、更には2人にしてくれた。



「………」

「………」

「………光。…軽蔑した?」

こっちを一度も見ない光に、気合いも意気込みも負けてしまった


「………そんなんじゃねぇよ」



即答出来てないし。
長い長い間があるし。