紅蓮の姫

「やっぱ強いや。強くて、綺麗になった。……黒龍のおかげなのかな」

「え?」

「何でも無い。此処に居る奴等は、鈴ちゃんを認めてるよ。たとえ過去の事を話しても、信頼は崩れないよ」


どうして翔太は断言できるの?


「でも、…………光が」

2階で話し終えた後、私と一度も目が合う事無く扉から出て行った。

怒り、焦り、私を見ない様に…


「クスクス。光は大丈夫だよ。行ってみたら?」

「……うん、行ってくる。ありがと翔太」



嫌われたのなら…関係を修復したい。


今の私で、また受け入れて欲しいから