紅蓮の姫

いつものように腕を掴まれ引っ張られ

車で辿り着いたいつものアパート


朝見たばっかりなのに。

久々に感じるのは、多分今日が色んな事が有りすぎたせい



「…………行ってこいよ」

「あ、ごめん。直ぐ戻って来るから」

見上げたまま固まってたらしい。

早く行け。と言われんばかりの目で促された。

とにかく、急がなきゃ



今回は濡れた服の洗濯なんて暇は無い。
仕方ないから袋から出すだけ

着替えて持ち物チェック


それから…
また左腕にテープを貼った。

やっぱり無いと怖いし不安になる。

「少しずつでも、向き合えたら良いな…」


蓮司達に話すことが出来た。見せる事が出来た。

とりあえずは一歩前進できたはず