紅蓮の姫

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蓮司が向かった先は、勿論紅燕の倉庫で


無理矢理引っ張られた後、無理矢理バイクに乗せられ、無理矢理ヘルメットを被せられ、無理矢理連れてこられた。

まぁ抵抗してないけど





荒々しく停められたバイク

降りる前からまた引っ張られた


――バタンッ

――ガシャンッ


何やら凄い音が響くけど、何の音かは分からない。

音を立てる蓮司の傍に居る私。
必然的に音源は間近な訳で……

怖くて目を瞑った。

耳も塞ぎたいが、片手では無理


引っ張られる腕に、ふらつきながら向かう先はいつもの2階



……………ではなかった。