「ず…すず…………鈴!」


名前を呼ばれてる事にも気付かなかった。
目の前には光、祐、翔太の3人



………そういえば、翔太と似てる人も思い出せてないや

ほらっ、いつも優しくって…

迎えに来てくれるならこの人って思えるんだけど



「……誰、だっけ」

思い出せない。

記憶、繋がりそうなのに……



体を起こしながらまた考え出す

重く感じる身体。
痛いけど、それでも何とか動かせる

本当に痛いけど…




「――鈴っ!俺分かるかっ?光だろ。分かるよな」


だけど。

急に伸びてきた手に。
肩を強く掴んだ光の手に………体がビクッとした