助かった、んだよね?

騒がしくなった倉庫に出て行った男達。


最後に蓮司の声が聞いたような――


「もう、大丈夫だ」

再び私の頬に触れながら優しく、力強く応えてくれる。

―――紅燕3代目総長



嬉しくて、ホッとして…

色々な感情がごっちゃになって言葉が出て来ない

涙だけが溢れる


「鈴……」

違うよ。
そんな悲しそうな顔しないで


怖かった。
痛かった。

でも、何より蓮司に会いたかった


「ありがとっ蓮司」

最高の笑顔で言いたい


多分、無理だけど…