紅蓮の姫

2階に辿り着いた俺には絶望が待ってた


服は破れ、全身に痣を作り全く動かない鈴

不覚にも扉の前で固まってしまった…




「寝てるだけだ。………悪い蓮司」

「すみません、蓮司さん」


声が掛かるまで気付かなかった。

鈴の少し奥に居た樹と純。2人も怪我が酷い。
アジトに戻るのが先だ


怪我をしてる2人はそれぞれ肩を借り、鈴は俺が抱き上げ、階下に戻り外へ

………出ようとした


「青蛇は潰れねぇぜ!その女が居る限りなあ」


俺に負け、押さえられた状態で笑ってやがる