「――さて、鈴ちゃん」

パタンと良い音をたてて携帯を閉じた翔太が私を席に促す


「樹か?」

「ああ。無駄だったと」

「くっそ~じゃあやっぱ中止か」

「中止?もしかして暴走?」

光の悔しがり方と、さっき得た知識

誕生日の暴走って事は大々的にやるはずだ。それを中止にできるの?


「中止というか延期ね。次の暴走、結構デカいんだけど……だから手を出してくる奴も居るんだ。今回は悔しいけど見送る」

翔太も悔しそう


「……で、本題はここからね」