――――ドタン。


突然、もの凄い音がした。
その後は、静寂――


私の思考が付いていけない中、カズ達は静かに立ち上がった。

「鈴、下行こうぜ」

カズに立たされ、肩に手を置かれる。
昔と違って身長差がある。

手を引っ張られてた昔が懐かしい。


『鈴、下行こう――』


誰かに呼ばれた気がして振り返る。

黒龍のアジト。
2階にある部屋。
壁にある旗は黒い龍――



「鈴?早く行かなきゃ喧嘩なるぜ」

圭君のニヤニヤ顔と声で現実に引き戻された。

肩を引くカズに従って倉庫の下へと