紅蓮の姫

かなりの時間が経ってたみたい。

私達、そんなに話してたんだ



「俺、用出来たから帰るけど。あかりはどうする?」

「帰るの?ん"~~帰ろっかな。蓮司の顔見る気分じゃないし?」

可愛らしく訊く颯斗さん。
意味ありげな顔を私に向けながら答えるあかりさん

「んじゃ、また話そうね鈴ちゃん」



去っていく二人を見ながらやっぱり此処は温かい所だと思う。
優しさが溢れ出てる。









「蓮司を見たくねぇのか?」

「へ?」


そこの扉ってそんなに静かに開閉できたっけ?