紅蓮の姫

はっきりと首を横に振る。

話はしない。
だってこれは『約束』だから


「…………そっか。余計な事だけど、蓮司には話した方がいいかもよ」

「……ありがとうございます」







「――あかり!やっと見つけた」


長い沈黙を破ったのは颯斗さん。
よほど探し回ってたのか、やっとを大分強調した


私達が居るのは倉庫の外

扉のすぐ横にあり、喫煙場所として設けられていて椅子もある。

そんなに難しい場所では無いはず…


「そんな探し回る事じゃないでしょ。話終わったの?」

「いつまでも戻って来ないからだろ?」