「ん?どした?」

「あかり。ちょっとぐらい良いだろ」

柔らかく笑う男の人。
この部屋で唯一知らない人だから、この人が颯斗さんだろう


「鈴ちゃん、で良いのかな?初めまして。2代目やってた颯斗です。話はあかりから聞いてたよ」

物腰の柔らかさに驚いた。
翔太以上に暴走族っぽくない。これで総長様だったなんて……



あ。挨拶


「藤林鈴です。初めまして」

「鈴ちゃ~ん、颯斗の見た目に黙らされちゃダメだからね~」

「…え?」

「何でもな~い。さ、下行こ」

ごゆっくり~なんて言いながら気になる発言を残し、扉を閉めてしまった