「上、颯斗さんも来てるぜ」

嬉しそうに教えてくれる。
いつもふわふわ揺れてる髪が今日は何だか寂しい。

今度柔らかな髪を触らせて。なんて言ったら怒るかな?




「鈴ちゃ~ん。久しぶり~~」

部屋に入るなり、あかりさんに抱きつかれた。
いや、飛びつかれた。かな?


「最近来てなかったの?今日も居ないから心配したんだよ~。あ、そうだ。下行こ!ね!颯斗達難しい話しててつまんないの~行こ~ね!」

いきなり起きた衝撃に。
ついていけない会話に。
強引に引っ張られる腕…


「あ、あかりさん。ちょっと待って下さい」