初めて知る真実に、またあたしはすごい勢いで顔が熱を帯びた。
今井先生は【おもしれー】と笑いながら、去って行った。
もちろん、あたしの反応を見て楽しんでるのもあるけど・・・それよりも、顔が熱くて反論する事は出来なかった。
そして、今井先生に渡された紙を開いて見てみた。
“今日、あの公園で19時に待ってる”
たった一言そう書かれていた。
あの公園は夜中にならなくても、人が通る事はあんまりない。
だから、誰かに見つかる事もなく、また2人だけの秘密の場所が出来たみたいで、嬉しくなった。
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「先生!!」
ベンチの上に足を交差させて座っている和泉先生に向かってあたしは叫んだ。
すると、先生は優しく微笑んでくれた。
あたしは慌てて、先生の元へ駆け寄った。
あたしがいろいろモタモタしすぎたせいで、先生より遅く公園に着いてしまった。
「おかえり」
「あっ・・・ただいまです」
謝るより先に、先生に言葉をかけられて、謝るタイミングを無くしてしまい、咄嗟に返事をした。
すると、先生は自分の隣りの開いている場所に、ちょんちょんっと指で示した。
