あたしと和泉先生の反応があまりにも不自然なせいで、今井先生は頬杖つきながら溜息を付いた。
「何だ、2人してその反応は・・・・もしかして・・・何かあったのか?」
多分、あたしが分かりやすいのもあるんだろうけど、今井先生は人一倍鋭いのもある。
人生の経験が長いからなんだろうか・・・?人の反応をよく見ている気がする。
「な、何もないです」
「嘘つけー、じゃあ何で来なかったんだよー」
今井先生はあたしの首に腕を回し、グイグイと引き寄せてからかっている。
「優希、いいかげんにしろって」
今井先生は一滴もお酒を飲んでいないのに、人一倍テンションが高かった。そんなやり取りが暫く続くと、何かを思い出したようにあたしの首から腕を離した。
「あっ・・・そういえば・・・」
和泉先生とあたしの視線が今井先生に集中する。
「・・・・椎名、お前同じクラスの杉山に告白されてただろ?」
なっ!?
なんで・・・今井先生がそんな事知ってるの?
あたしは言葉を失い、和泉先生の持っている箸もピタリと止まって、あたしに目線を変えた。
「たまたま椎名のクラス通りかかったら、告白タイム中だったから」
