4人掛けのテーブルに、あたしと今井先生が隣り同士で座り、和泉先生があたしの目の前に座った。
うぅ・・・・緊張する・・・。
そして、次々と美味しそうな料理が運ばれて、和泉先生の前にはビール、あたしと今井先生の前にはウーロン茶が置かれた。
「今井先生は・・・お酒飲まないんですか?」
「俺は車運転しなきゃダメだからな。こいつが飲むために来たから大丈夫」
「ただ弱いだけだろ」
「うるせーよ、お前」
どちらかと言えば今井先生の方がお酒が好きそうな感じなのに・・・
和泉先生の方が好きだなんて、ちょっぴり意外で、でもそんな事を知れて嬉しかった。
「椎名も遠慮しないで食べろよ」
「はい・・・・」
でも、ここすごく高そうだし・・・和泉先生が目の前にいるのにそんなに食べれないよ。
「大丈夫だって、俺の奢りだし。涼介、お前後ろ向いて食え」
「はぁ?」
今井先生は本当に何でもお見通しなんだ・・・。あたしが緊張する事分かってて言ってくれたんだね。
あたしは今井先生の鋭さも、それに対して怪訝な顔してる和泉先生も少し可笑しくて笑ってしまった。
