勝手に一人でモヤモヤして、勝手に先生から逃げて・・・先生は何も悪くないのに・・・


先生、あたしはあなたの事が好きです。


告白出来ていたら、もっと違う形で先生に伝える事出来たかな?

そもそも、あたしにそんな事伝える勇気はあるの?

「椎名・・・・」

戸惑ったような表情で、先生はあたしを呼んだ。

「・・・・・ごめんなさいっ・・・・ごめ・・・んなさいっ」

伝えきれない想いにあたしはただ謝る事しか出来なかった。



結局あたしは何も言えずに学校を出た。

先生は何も言わずに【また明日な】と声をかけてくれた。


自分の気持ちにコントロールが出来ないほど、いつの間にか先生の存在が大きくなっていたことを、この時、初めて思い知らされたんだ。






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