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「それは・・・・ヤキモチだね」
少し沈んでいたあたしを心配してくれた、真海や沙絵子に相談をしてみた。
するときっぱりと真海に言い切られた。
ヤキモチ・・・・?
この胸にモヤがかかったような気持ちがヤキモチなの?
だって今まで寂しいと思った事はあっても、イライラした気持ちにはならなかったのに・・・・
戸惑いを隠せないあたしに気づいた沙絵子がにっこりと笑って言った。
「あのね、美咲。最近は先生と2人の空間でいる事が多かったでしょ?秘密を共有しちゃってる感じだったでしょ?」
確かに・・・行っている事は今井先生や真海と沙絵子も知ってるけど、あの中の空間だけはあたしと和泉先生しか知らない。
「だから先生との距離がぐんっと近づいて、幸せだったよね?」
「うん」
「だから今日、先輩たちと先生が笑い合って楽しそうにしてる所を見て、嫌だと思ったんだよ」
沙絵子は分かりやすく説明してくれたんだと思う。でも恋愛経験のないあたしにはまだよく分からなかった。
