あたしはそんなに警戒心なく行動してるのかな？
これじゃあ全校生徒にバレちゃうよ・・・。
「大丈夫だって。あたしたちは最近美咲がよく一人で行動してるなぁーって思ったから跡つけただけだから」
沙絵子の言葉であたしは少し安心した。先生と付き合っている訳ではないけれど、教師と生徒だから当たり前の事かもしれないけど、でも知られてしまったら、もうあそこでは会えないような気がしたんだ。
「ホントに急に積極的になるんだから」
「違うの・・・あそこを見つけたのは最近本当に偶然で・・・」
「またまたぁー美咲もやるようになったじゃん」
確かに前のあたしに比べたら、積極的な事をしてるかもしれないけれど、からかわれると本当に恥ずかしくて仕方がない。
「今日は聞きたい事たーくさんあるから一緒に帰ろうね」
興味津々にからかってくる2人にあたしはまたタコのように耳まで赤くした。
「もう〜2人共〜」
先生のあの表情が頭から離れなかったけれど、2人のおかげで少し忘れられる事が出来た。
