突然のことで驚いたけど 私も自分の気持ちに気付いているから 伝えなくちゃと思った。 「……翔くん。私も翔くんが好き」 花火の音が鳴り響くなか 私たちは初めて お互いの気持ちに向き合った。 翔くんが近づいてくる。 軽く触れるだけのキス。 きっとみんな花火に夢中になっていて 私たちには気付いていない。 だけど 「人がいるから」 って照れながら言う翔くんにさらにドキドキした。