それは時間にしてほんの数秒だったかもしれない。 でもこの時の私にとっては 時の流れがとてもゆっくりと感じられた。 「………っ…」 翔くんの唇が離れ 優しくしっかりと 抱きしめてくれた。 「俺……心のこと………」 ♪~♪~♪~♪~♪~♪ 「あっ……」 今かというタイミングで私の携帯が鳴った。 「…心。電話だろ?出なよ」 こんな時でも翔くんは本当に優しい。