【短編】絡まる糸

あたしは抵抗をやめて、顔を背けたまま、ぐっと唇をかんだ。



「切れるからやめろ」


そっと唇をなでられたけど、あたしはかむことをやめなかった。



「……悪かったって」


まとめられていた手は解放され、服の乱れはそのままに、そっと抱き起こされた。




「おまえに泣かれると困るんだけど」


「……っ」