【短編】絡まる糸

会うたびに欲張りになっていく、リョウへの気持ち。


この気持ちは、どうすればいいんだろう。





「どうかした?」


「……あっ、ううん」




リョウの腕に自分のそれを絡めれば、なにも言わなくても向かう先なんて、ひとつしかなくて。




それだけの関係を納得してるはずなのに、時々キュッとなるのはどうすればいいんだろう。