ジリリリリリ…





「う~ん…もう7時かあ…」


夏休みに入って、毎日部活続きだから7時に起きる私。



「合唱部ってそんな練習少ないかなあ?そんなことないし~うわー結衣ちゃんやっぱりウザイな」


ブツブツ言いながら、夏休みだから制服ではなく、体操服に着替えながらも全部活のスケジュールカレンダーを見る。


「確かにバレー部は多いけどあんな言い方ないやろ!」



そう言いながら、私はいつの間にか、サッカー部のカレンダーを目で追ってた。


「1…2…3、4、5、6…お、サッカー部と合唱部の時間が合うの17日もある!、だけど…終わる時間は合わなかったりとかもするし…慎二と夏休み会えるの少ないなあー。」


そう思って携帯を見ると、1通のメールが。










「あっ、葵からだ」



内容は、


”ゆきっ!!今日から夏休みだねぇ~(^-^)
 
 暑いけど、毎日部活頑張ろうね♪

 今日は8時40分に玄関で待ってまぁす。”


葵は時々丁寧にこういうメールをくれる。


私は


”うん!コンクールにむけて頑張ろうね♪”


そううって、メール送信…っと。




「ん~…これから慎二に会える日とか少なくなるけど、コンクールもあるし、頑張って元気出して行かなきゃっ!!!」



そう言って、私は下の階に行った。









…そして約束の8時40分。


家の外に出ると葵が待っていてくれた。


「ゆきっ♪」


「葵~っ!!今日から気合入れて頑張っていこうねっ」


「ゆきさぁ~そんなこと言っておきながら慎二とはラブラ…」


「もう葵からかうの最悪やあっ」


「ごめん。嘘だよ♪」


もちろん葵は毎日登下校を一緒にしてるから、私と慎二のことはぜーんぶ知っている。



「ウチ、ゆきの恋愛はめちゃくちゃそうとう協力するけん!」


「葵、日本語おかしくない??(笑)」


「ゴメン、ウチ国語通知表2やけん(笑)」


「嘘ぉ~~!!葵低すぎやろ!私でさえ4なんにっ」



そういう話をしながら、学校へと向かう。







「私さあ…先輩のためにも九州大会行きたいんだ」


「そりゃ誰だって思ってるやろ」


「うん…でもあのフランケン顔の顧問じゃあね」









葵とは話題が尽きなくて、暇という時間がない。


話してるとあっという間に学校についてしまう。


「でもさあ、…ってかもう学校やん」


「よしっ!!!部活モードに切り替えっ(笑)歌うぞー!!」


「ゆき、バカみたいやなあ」


「ふ~んだ、国語2の葵には言われたくないよーだ」


「はい;;ごめんなさい」


校内に入ると部活のみんなが近づいて、


「…ゆきー!葵おはようっっ♪」


「ゆき、おはよう。」


「あっ、みんなおはよう~!」





そう言うと部活の仲間と一緒に音楽室へと行った。