私が、

「お手紙、ありがとうございました。くじけそうな私の

何よりの励みになりました。何度も何度も、読み返し

今では、ボロボロになりつつあります。でも、私の生涯の

宝物です。」

その言葉で、薫さんが恥ずかしそうに

「・・・本当は、お手紙なんてどうなんだろうって思ったの

書く事は書いてみたものの、どこに送ればいいのか

わからないし、全然知らない私の言葉なんて、必要ないかしらって

でも・・・主人が・・・」

微笑みながら、ご主人をみて、

「どうせ、読んでもらえるかどうかわからないんだから

悩んでないで出版社にでも、送ってみたらって、後押ししてくれて

それが、まさか本当に桜さんの手元に渡るなんて・・・

今日も、あんなところで、お会いできるなんて・・・

娘が引き寄せてくれたのかしら?」

5人は、写真立ての娘さんを見ながら・・・

この不思議な出会いに感謝した

それから、いろいろなことを話し

連絡先を伝え、その場を後にした

「不思議なことってあるねー」

「「ほんとにー」」