「さくちゃんには、お見通しだね・・・クス」

「で?」

「・・・さくちゃん・・・昔一条嫌ってたろ?」

「・・・そうね・・・でも、今は・・・大切な家族よ」

「そっかー・・・俺は・・・いつまで・・・一条に

縛られるんだろう・・・」

「えっ?ゆーくん?」

「・・・この世界にいる限り・・・親だけじゃなくって

上3人と比べられるだろ・・・そろそろ、自分のチカラで

動きたいんだ・・・・比較対象じゃなく・・・俺自身を

見て欲しいんだ・・・」

「・・・前に、けいちゃんが話してくれたことがあるけど

けいちゃんも、一条じゃなく自分を試したくって、単身

ロスに来たんだって・・・」

「えっ・・・本当に・・・」

「クス・・・本当よ!いつも、自信満々の長男なのにね・・・

クスクス・・でっ・・・答えが出たの?」

「あー俺、仕事片付けて、来年NYに行くよ!」

「・・・NY?」

「あーブロードウェイ行ってくる!!」

「そう・・・頑張って!応援するわ!」

「ありがと さくちゃん」